2013年5月24日金曜日

ファシリテーション・グラフィック―議論を「見える化」する技法

ファシリテーション・グラフィック―議論を「見える化」する技法
堀 公俊,加藤 彰(著者)

4時間を1回で読了.
読んでからかなり時間があいてしまった.
この本は,話し合いの見える化によって,ハッピーな話し合いを目指すファシリテーション・グラフィックの基礎から実践について,非常にわかりやすくまとめた本だ.

この本を読んでいると,小学生の頃の宿題だった,社会見学新聞を思い出す.
小学生の頃,消防署やテレビ局,工場など様々な場所へ社会見学に行った.その度に1人A4用紙1枚の新聞を発行するのだ.ずいぶんと昔の話なので,詳細は忘れてしまったのだが,非常に楽しい思い出がある.前もって調べたこと,見聞きしたこと,わかったこと,感想などを,見てくれる人がわかりやすいように,自分なりにまとめるこの作業はなかなか骨が折れるけれど,楽しかった.小学生の宿題といえど,単にまとめるだけじゃなく,表にまとめてみたり,アクセントにイラストをいれてみたり,囲いにこだわりをいれてみたり(テレビ局新聞だったらブラウン管テレビで区切ったり)と中々こだわりポイントは多い.鮮やかで分かりやすい新聞が発行できたときには,よく祖父母にまでお披露目したものだ.小さい頃にそんな経験をしたおかげなのか,ファシリテーション・グラフィックの技術的なことについてはすんなりと飲み込むことができた.

しかし,大きな問題を抱えてしまった,もとい気付いてしまった(ありがたい話なのだけれど).
ファシリテーション・グラフィックはリアルタイムで社会見学新聞を作るようなものであるということだ.どんどん増えていく情報を取捨選択しながら,わかりやすくまとめ,話し合いを支えるのだ.つまり,ロジカルシンキングで情報をまとめなければならない.普段の会議を思い出すと頭がくらくらする.まるで得体の知れぬ生命体と戦うみたいだ.もとより私はロジカルシンキングが大の苦手で(おかげさまで卒業研究は苦労した),いまだに筋の通ってない意見を主張してばかりな気がする.勉強しなければいけない,とはなんとなく思っていたけれど,今度こそ見て見ぬふりはできない.
ハッピーな議論のためにグラフィッカーになりたい! と思ったので,グラフィッカーの経験をためながら,ついでにロジカルシンキングの練習もしてしまおうと思う.

それから,面白そうな本を紹介してもらったので,今度読んでみようと思う.
4日で使える 実践! 超ビジュアルシンキング

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